交差点とテグレトール

てんかんと結婚そして治療薬テグレトール、イーケプラ

大人になってから発症する特発性てんかんは原因不明なことが多く、結婚に不安を覚える患者が少なくありません。特に子どもに遺伝すると困るということで、結婚をためらうカップルもあります。総体的に見れば、てんかんはほとんど遺伝しないと考えられています。ただしてんかんにも色々な種類があり、ごくまれに遺伝しやすい種類のてんかんもあります。遺伝するかどうかを医療機関で確認することが大切です。
妊娠中に抗てんかん薬を飲むべきかどうかも問題になります。薬を飲まずに大きな発作を起こすと、胎児の脳が酸素不足で危険な状態になる可能性があります。しかし大量の薬を常用していると、胎盤を通して胎児にも薬が流れ込み、副作用を起こすことがあります。どちらを選ぶかは、症状の重さに応じて、その都度判断するしかありません。
てんかんを根治させる薬はありませんが、症状が収まっていれば、少しずつ薬を減らしていくことができます。テグレトールは第一選択に挙げられる抗てんかん薬で、脳神経の異常な興奮を静め、特に側頭葉てんかんの発作を強力に抑える効果があります。ただしリスクも高いほうで、眠気・吐き気・発疹などの副作用が出る場合があります。また一部の抗真菌薬やグレープフルーツ、アルコールなどを一緒に飲んではいけません。
イーケプラは2010年に発売された比較的新しい薬ですが、テグレトールと並ぶほどよく用いられるようになっています。作用機序がテグレトールとは異なり、他の抗てんかん薬と併用できるのがメリットです。イーケプラは眠気が出やすい薬で、うつ状態になりやすいという副作用も見られるため、医師の定めた用法・用量をきっちりと守る必要があります。